ものを提供する以上「旨い」と感じて頂くことは当然です。
ならば、「旨い」ものをどうしたら「生み出す」ことが出来るのか、
飲食店開店にあたり、そこから始めたのです…。
当店は中央卸売市場の敷地内に店を構えます。
ですからどちらのお店よりも新鮮な素材をご提供できます。
競り落としたばかりの旬な食材を、その日の内に召し上がって頂けるのです。
ですが、ただ旬だから「旨い」と単純に繋がるとは考えられませんでした。
本質を見極める為、実際に市場で働き、感動頂けるものが何か
判断できるよう経験を積んだのです。
その結果、旬な素材を調理することはいくらでも出来るのですが、
市場に店を構え、どこよりも新鮮なものを御提供できる環境にある為
良い素材そのものを味わって頂きたいと感じ、
お手軽に新鮮な味覚を楽しんで頂ける…「丼」に辿り着いたのです。
当店を評価頂くお客様の中には市場で働く方も多くいらっしゃいます。
常日頃から旬なものに触れている方ですから目も舌も肥えていらっしゃいます。
そういった方達に支えられ、ご指導頂いている訳ですから
当店の評価が市場全体の評価に繋がると考えます。
例えば、当店で召し上がって頂いたものが悪ければ、若しくは
高ければ、そんなものしか出せない市場にまた来ようと思って頂けるでしょうか?
当市場のフロントラインにいるつもりで、当店が今以上にさっぽろ朝市を
盛り上げていけるよう尽力し、感動頂く「作業」ではなく、「想い」でおもてなしすること、
それが「旨い」ものを「生み出す」ことと考えます。
→丼兵衛のお米、自家製醤油へのこだわり